効果抜群!シミュレーション・トレーニング1


みなさん、こんにちは。梅雨の季節のせいか、よく雨が降る毎日ですね。暑いような、涼しいような気温ですので、みなさんも体調管理に気をつけてください。


ところで、やはり東京オリンピックを開催するとのことで、国内外で賛否両論が出ています。


もちろん、選手は、この大会に自分の人生のすべてを賭けて猛練習に明け暮れてきました。また、会場施設の建設や設営に多額の税金が投じられ、スポンサーである企業の思惑もあると思います。どちらにしても、無事にイベントが行われ、無事に終了するといいですね。


さて、私の認知心理学およびNDM(現場主義意思決定)の研究も着々と進めております。というより、一進一退という感じですかな(苦笑)。。。


今回からシリーズで、「シミュレーション・トレーニングの効用」をテーマにちょっとお話をしたいと思います。


シミュレーションとは、自分の心の中で、これから起こりうる出来事を想像(=映像化)して、その一部始終をありありと思い描く精神活動のことです。


分野やジャンルを問わず、人は経験を積み、ベテランになるほど、このシミュレーションを正確に出来るようになります。


たとえば、スポーツならば、ベテランの指導者になると、選手たちの能力やパフォーマンスを評価でき、試合がどのようになるのかを占うことができます。


臨床経験が十分になる外科医ならば、手術前の患者さんの体の状態が、どのような手術プロセスを経て理想的な状態になるのかを占えるようになります。


シミュレーション能力は誰にでも兼ね備わっているものです。私たちは、日常生活でも何気なくその能力をフル活用しています。


ところが、今流行りの人工知能(AI)は、ベテランやエキスパートと同等のシミュレーションがなかなかできないと言われています。


AIは、エンジニアにプログラミングされた指示通りに映像を再生するだけです。AI自体が意味を考えながら、自由に思い描いたイメージを自発的に編集したり、別のストーリー(物事の一連の流れ)を考えたりできないとされています。


シミュレーション・トレーニングそのものは、たいして難しくありません。


何か動きがある対象物の写真、動画の一コマがあれば簡単にできます。その写真や映像をみて、その瞬間の前後の出来事の流れを想像してみるのです。声や音、天候、気温、風なども想像して、臨場感あふれるように想像するといいと思います。


たとえば、上の写真を見てください。4人の子供たちがジャンプして、湖に飛び込もうとしています。


みなさんは、この写真を見て、子供たちがはしゃいでいる声を想像できますか?どんな声でしょうか?


さらに、当然、子供たちはドボーン!と湖に入ります。そのときの音や水しぶきも想像できますか?4人の子供たちは湖に潜った場合、何秒くらいで上にあがってくるでしょうか?


もしかしたら、数分間、バチャバチャと泳いでいるかもしれませんね。どういう風に泳いでいるでしょうか?想像できますか?


しばらくすると、子供たちは木でできた堤防に上がってくることでしょう。当然、髪も水着も体もびしょびしょに濡れています。どういう状態になっているか、想像できますか?


このように、(一連の行動の流れのある「瞬間」を切り取った)一枚の写真から過去、現在、未来の出来事をありありと想像してみるのです。


はじめは慣れないでしょうし、断片的なイメージしかできないかもしれません。それでも、続けていくうちに、リアルなシミュレーションができてくるようになります。


それと、トレーニングをやりはじめのうちは、「正解」にこだわる必要はありません。


実際に起きた出来事と、自分のシミュレーションが不一致してもいいです。とにかく、自分の心の中でありありと出来事を臨場感あふれる感じで想像し、そのイメージを自由自在に動かしてみることが大切ですね。