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まだまだ研究は続く。。。「エキスパートとAIの思考を読む」(2)


みなさん、こんにちは。お元気でしょうか。相変わらず新型コロナウイルスの問題は大きく、緊急非常事態宣言も延長されるようですね。飲食店のみならず、スポーツジム、デパートなど、産業や職種を問わず、軒並み売り上げが大幅ダウンし、苦しいところです。

教育界も例外ではありません。とくに大学生など、親からの仕送りもストップし、バイト先もなくなってしまい、大学を休学、場合によっては退学せざるをえない人も続出しています。なかには留学半ばで帰国した人もいます。

私は認知心理学者、ビジネス英会話講師であると同時に、教育コンサルタントでもあります。大学生・大学院生本人はもとより、幼稚園から高校生のお子さんがいらっしゃる親御さんの教育相談もメールにてお受けいたします。メール相談は無償ですので、お気軽にご相談ください。(返信に1~2日かかることもありえます)

アドレス:skybusinesseng@gmail.com

さて、本日(5月1日)は、ふだん親しくさせていただいています鍼灸学術団体・北辰会代表の藤本新風先生のお誕生日であります。

弊社スカイビジネスは、北辰会様のご協力のもと、エキスパートの認知能力(とくに直観と論理的思考)をテーマに共同研究を行っております。

私の研究活動を知らない方から、「人工知能(AI)と鍼とどう関係があるの?」とよく質問を受けます。

たしかに、私は現在、二つの研究プロジェクトを抱えていて、基本的に人工知能の話とベテラン鍼灸師の話はそれぞれ独立したものです。しかし、二つの研究プロジェクトの根底にある「考え方」はまったく同じなのです。

現在、アメリカの国防高等研究局(DARPA)を中心に「『説明可能な』人工知能(XAI)」の研究開発が進んでおります。日本企業ならば、富士通さんなども独自のXAIを開発し、注目をあびていますね。

そのDARPAともっとも密接な関係にあるのが、我らが現場主義意思決定(NDM)学派なのです。

なぜ、DARAPとNDM学派に関係があるのかといえば、理由がおもに二つあります。

一つの理由は、人工知能の思考モデルが、各分野のエキスパートや達人とされる人間の思考メカニズムを参考にされているからです。

たとえば、飛行機の翼は、鳥の翼をモデルに考案されたものです。同じように、エキスパートの直観、論理・分析的思考、抽象的思考など、思考のメカニズムをモデルとしてAI研究開発がすすめられているのです。

じっさい、私自身、日本鍼灸界の大御所で、北辰会創始者の藤本蓮風会長のお話や、東洋医学と西洋医学の考え方(生命観)の違いのお話などから、NDMとAI研究のヒントを見い出している場合が多々あります。

二つ目の理由は、NDM研究が「人間と機械のギャップ」を埋める役割を果たしているからといえます。

どんなに優秀で賢く、強力なAIであっても、人間がそのAIを使いこなせず、しかも日常生活や現場での仕事から大きく遊離していれば、存在意義がまったくありません。むしろ、労働生産性を低下させ、人間の社会生活や作業の足手まといになることでしょう。

上記以外にもいろいろな理由がありますが、こうしたNDM研究の役割と意義を理解している日本人が皆無に近いことは残念ですね。。。。

私は、今後もNDMが日本に広まるよう、日々研鑽しつづけます。

写真:

左はDARPAでのXAI研究者、右は藤本玄珠堂の藤本新風代表。ご本人より使用の許可を頂いております。

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