基礎認知トレーニング(2)「作業に必要な能力を効率よく鍛えよう」


みなさん、こんにちは。夜などだいぶ涼しくなりつつありますが、いかがお過ごしでしょうか。

私の方は、業務が忙しく、落ち着いてブログ更新ができませんでした。しかし、おかげさまで夏バテにならず、コロナに感染することもなく元気にしております。

また、三ヶ月前に胆石性すい炎で緊急入院することになりました奈良順子代表も、最近の再検査で内臓も血液も健康状態に戻ったとのことです。

これからも、スカイビジネスは、みなさんのお役に立つ研究成果、教育プログラム&セミナー、教材などを提供してまいりたいと考えております。

さて、前回に引き続いて、「基礎認知トレーニング」について話をすすめていきたいと思います。

私たちが、勉強、スポーツ、仕事、その他の作業をしなくてはならないとき、その作業を遂行し、完遂できるか否かは、どれだけ基礎能力があるかにかかっています。また、その作業内容によって必要な能力も異なるものです。

スポーツの分野が一番わかりやすいと思いますが、たとえば、マラソン選手ならば、42.195kmを走れるだけの脚力、走行に耐えられるだけの心拍機能が必要でしょう。

人によっては、腹筋や背筋、腕力などもある程度、鍛える人もいるでしょう。しかし、ボディービルダーのような筋骨隆々にする必要はなく、むしろ、そのような鍛え方はかえって逆効果になってしまいます。

実際、オリンピックのマラソンのメダリストたちの体型や体つきをみても、大腿筋やふくらはぎの筋肉が発達しているものの、胸や腹などは平べったく、腕も比較的に細い人ばかりです。

このように、私たちの体つきや意識の働かせ方などは、その作業に適応するように変わっていきます(成長していきます)。当然、その作業が複雑になればなるほど、必要とされる能力の種類も増え、また意識の働かせ方もより高度に、かつ複雑になってきます

もちろん、その作業をこなしていけば、体や意識が慣れていき、能力も発達していくことは確かですが、もし、特定の能力が劣るのであれば、その部分を集中して鍛えると効率良くパフォーマンスを高めることができると期待できます。

現在、私は鍼灸師の認知能力をテーマに研究を続けております。日本の鍼灸界は、数々の団体や流派があり、また鍼灸師によっても考え方や手技・手法もさまざまです。

しかし、どの鍼灸師も、指先の感覚で経穴(ツボ)を探し出し、鍼を打っています。よく言われるように、鍼灸師の指先の触感は経験者になるほど繊細で、鋭敏なものです。

私は何人もの達人級の鍼灸師を知っていますが、彼・彼女らの中には趣味で小さな折り紙を折ったり、細工物を作っている人もいます。いくら趣味とはいえ、副業として販売してもいいのではと思うくらいの出来栄えです。

しかし、単なる趣味だけでなく、指先を鍛え、立体感覚を養うためにも作品を作っているとお話しを伺ったことがあります。これも、ちょっとした遊び心のある認知トレーニングといえるでしょう。

さらに、達人級の鍼灸師は、足音、体臭、顔色や体表の色などの情報から、聴覚、臭覚、視覚をフルに活用して、患者さんの健康状態を把握しています。ということは、微妙な変化を聞き、嗅ぎ、見分けられる感覚も養っていかなければならないことになります。

たとえば、ある鍼灸師は、患者さんの心理状態や性格を見抜くために、人相学を学んだ人もいます。

もちろん、臨床経験を日々積んでいけば、総合的に業務に必要な能力が高まっていくのでしょう。

それでも、能力とパフォーマンスを高めるために、業務や作業に関連する他の分野や趣味などを自分なりに見つけて挑戦してみることを、私はみなさんによくおすすめしています。

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