まだまだ研究は続く。。。「エキスパートとAIの思考を読む」(3)

May 10, 2020

みなさん、こんにちは。だいぶ外は暑くなってきましたね。しかし、依然、マスクを着用して出かけないところが厄介なところです。

 

まだ国内の教育機関も新型コロナウィルス問題でマヒした状態みたいですね。オンラインによる通信教育にしても、教員側も生徒・学生側も使い慣れておらず、いろいろと大変いたいですね。

 

英語圏では、小学校から大学・大学院までで優れたオンライン教育プログラムが数多くあります。その歴史も長く、受講者数もかなりの数です。

 

というのも、アメリカやオーストラリアなど国土面積が広く、内陸部の農地で生活している子供もいます。また、働きながら勉強をしたい社会人も多くいます。そうした人たちのニーズからオンライン教育プログラムが発展していったのです。

 

じっさい、英語圏の教育学では、「オンライン教育」についての講座も開設されています。私も大学院生の頃、受講したことがあります。つまり、教育理論にもとづいて、そうしたプログラムが開講されているわけです。今後、機会を見て、ブログや著作などを通して、日本の皆様にも紹介していきたいと思います。楽しみにしててください。

 

 

さて、今回の本題に入りたいと思います。

 

先日、『現場主義意思決定(Naturalistic Decision Making, NDM)』理論の創始者でもあり、私の『学問の師匠』でもあるゲイリー・クライン博士がツイッターを更新されました。

 

クライン博士は、去年8月、カナダのウィスラーでNDMセミナーを開かれました。そのときの動画が公開されたとのことです。無料で拝聴できますが、もちろん字幕なしの英語による解説となります。

 

内容は、どういう経緯でNDM理論を構築することになったのか、直観とは何か、その認知メカニズムについて等を、パワーポイントを使って(研究者でない)一般の参加者にやさしく説明されています。

 

しかし、聞き逃してはいけないと思った点があります。

 

それは、「NDM研究がどれだけ人工知能(AI)の研究開発に貢献してきたか」ということです。

 

当ブログ記事のシリーズでも紹介してきましたが、DARPAが研究開発を推し進めている「『説明可能な』人工知能(XAI)」にしても、とくにエキスパートとされる熟練者の思考や意識のあり方を探ることが研究の第一歩になります(上の写真の赤線部分)

 

(注:上の写真をクリックすると、クライン博士のセミナーの動画のページに飛びます)

 

そうした人間の心理メカニズムを参考にして、AIにプログラミングしていき、最終的に『人間中心のAI開発』が可能となるのです。人間中心とは、AIを使用する「ユーザーのための」という意味です。

 

たしかに欧米のAI研究開発者もいろいろな考えの人がいます。しかし、こうしたNDM研究とAI研究が同時並行して行われている現在、映画やマンガに登場する「ターミネーター」や「鉄腕アトム」のような超人的能力をもつAIロボットを開発しようという人はまず見かけませんね。

 

ところが、日本の学術界では、残念ながらNDM研究の重要性が知れ渡っていません。それゆえ、AI研究だけがひとり歩きし、社会のニーズからかけ離れた研究開発がすすめられつつあります。

 

私はこうした現状を変えるために、日本で活動しているのです。幸いにも、理解者や応援してくださる方々も少しずつ増えてきています。

 

まだまだ私自身、学ぶことが多いですが、日本と世界に私なりの研究成果を発表し、コンサルタントして皆さんのお力になれればと思っています。

 

 

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