「木を見ながら森を眺められる眼」を養え
みなさん、こんにちは。一段と寒くなってきた毎日ですが、いかがお過ごしでしょうか?
おかげさまで、スカイビジネスの教育プログラムは大好評でして、さまざまな方からお問い合わせを受けております。
『スカイOJEレッスン』をはじめ、どのプログラムも人数限定ですので、お申し込みはお早めにお願い申し上げます。
教育プログラムだけでなく、私の直観-NDM研究の方も順調に進んでおります。
現在、フロリダ人間機械研究所の上級研究員であるロバート・ホフマン博士と人工知能と共同研究を進めております。
といっても、NDM学派の重鎮であられるホフマン博士から学ぶことばかりなのですが。。。。
同時に、日本の鍼灸学術団体であります、一般社団法人北辰会学術部の先生方とも共同研究をさせていただいております。
人工知能と鍼はまったく相関性がないように思えることでしょう。しかし、人間の直観力や認知能力を検証するという点で根本は同じなのです。
そのことは、近い将来、何らかの形で研究成果を発表することで、皆さんもご理解していただけると思います。お楽しみに。
ところで、先日、北辰会の藤本新風代表と竹下有先生から、ベテラン鍼灸師の認知能力についての大変に興味深いお話を個人的に伺いました。
それは、「鍼灸師も経験を積み、熟練者になるほど体の特定の部分を診ながら体全体にも意識を配ることができるようになる」ということです。
つまり、「木を見ながら森を眺められる眼」が養われるということです。
たとえば、脈診といって、鍼灸師が患者さんの脈をとりながら体の状態を診断する大変に難易度が技術があります。
一般的に「脈診十年」といわれ、正確な診断ができるようになるには10年以上もの修行が必要だということです。
脈をとるとき、脈の状態だけにとらわれてはいけない、というのです。
つまり、脈というのは、あくまでも体が発しているシグナルの一部であり、そのシグナルを正確に感知しながらも、体全体、もっといえばその患者さんの生活、生活環境、人生全体にまで意識を配らなくてはならないというのです。
特定の部分に注意を払いながら対象の全体に気を配れるというのは、人間のエキスパ―の重要な特徴の一つです。
先のホフマン博士によると、こうした意識のあり方を人工知能に真似させることはまだできない、というのです。
このように、人間のエキスパートの認知能力を検証し、さらには機械と比較検証することで、さまざまなことがわかってくるのです。
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