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リーマンから教訓「実体の伴うことをやれ」


みなさん、こんにちは。9月半ばとはいえ、依然、暑い毎日ですね。いかがお過ごしでしょうか。

最近の話ですが、私は電車の中でYouTubeをよく観ています。まあ、英語と機材の勉強を兼ねて、2008年に起きた金融危機について調べて、動画を観ます。

とくに、リーマン・ショックといわれる金融危機は、10年以上たった現在でもその残滓があるように思えます。

もちろん、その影響は日本経済にも及んでいるわけで、慢性的な不況の出口が見えないでいます。

こうした状況に、私は自分の専門分野からの考察で、「(自分も含めて)どうして人は判断と意思決定を間違えるのか」とよく考えます。

2008年以前、日本でも世界でも金融ブームで、たとえば、大学生なら金融工学を専攻する人が多くいました。

欧米でも、数学、物理などで博士号を取得した人が、リーマンのような大手金融商社に入社する人が結構いたように思います。

今や、「夏草や兵どもの夢のあと(by 芭蕉)」という感じですがね。。。

基本的に、金融というのはバーチャルの世界の話で、虚業であります。その反対が、実業であり、実体経済にもとづくものです。土木工事などがその筆頭ですね。

最近もバーチャル・リアリティでの意思決定プロジェクトで、ある企業から招聘されましたが、結局、架空の世界での話なわけです。

やはり現実世界での判断と意思決定とは、大きなギャップが生じるものです。その帰結がリーマン・ショッだったと思います。

あいにく、その動画が削除されてしまったみたいのですが、リーマン・ブラザーズの元社員の10年後というドキュメンタリー動画がありました。(たしか、The Economistのシリーズだったような。。。)

ある女性の元社員は、金融から足を洗い、彼氏とピザ屋を細々と経営しているそうです。彼女は、「リーマンから得た教訓は?」という問いに、

'Do something real'「実体が伴うことをやりなさい」

と応えていました。

みなさんは、お仕事や人生で実体の伴う意思決定をされていますか?

写真: Sky News

 

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