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危機管理能力「見えない敵と戦う」


みなさん、こんにちは。大変久しぶりの投稿となってしまいました。さまざまな業務で忙しく、投稿がおろそかになってしまいました。

それにしても、今回のコロナウイルスの影響は甚大です。感染ルートもまだよくわからないからか、各種イベントも中止になったりしています。

東京オリンピックも中止になりかねない、とのニュースもありました。その場合の経済的損失は20兆円相当にもなるそうで、経済的な意味だけでなく、大きな損失とダメージになりそうです。

東京でのオリンピックに照準を合わせてきた選手にとっても、急な開催地の変更は心理的・精神的な動揺もあるかと思われます。マラソンやサッカーなどの屋外での競技は、気候や気温、天候、海抜の高さなども試合に大きく影響するからです。

メディアによっては、日本政府の対応の遅さに海外から非難されているとの報道もあります。しかし、現実には、他のアジアや欧米諸国でも感染者が続出しているわけで、ひたすら日本だけが悪いということにはならないでしょう(それでも、対応の鈍さは感じられますが)。

今回のケースのように、感染ルートもわかない、治療法も確立しているわけでもない、といった場合、限られた情報を頼りにして、私たちはこうした「見えない敵」と戦わなくてはなりません。

さらに、オリンピックなどの大きなイベントがとくにそうですが、テロなどの事件も起こらないとも言いきれません。

つまり、どのようなアクシデントが起こるかわからないわけで、未然に防ぐこと(リスク・マネジメント)と、万が一、事件が起きてしまってもすぐに対処すること(クライシス・マネジメント)が問われることになります。

私の専門である『現場主義意思決定(NDM)』理論もそうですが、日本には危機管理の専門家がそれなりにいます。しかし、危機管理論がなかなか現実のリスク・マネジメントやクライシス・マネージメントに反映されないのが残念なところです。

今回のコロナウイルスのパンデミックにそう感じる毎日です。

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