総合と総体(1)「病の診方(=ものの観方)を学ぶ」
みなさん、こんにちは。東京は、日中は蒸し暑くて夜は涼しく、日によっては雨が降ったりと不安定な天気の毎日です。体調を崩さないようにお気をつけください。
みなさまに大変ご心配おかけしてしまいましたが、弊社スカイビジネスの奈良順子代表もだいぶ体力が回復してきました。
当初は、九死に一生を得るような感じでしたが、入院先の医療スタッフの方々が優秀であったこと、さらに退院後も、通院している鍼灸師も優秀な先生で、熱心な治療のおかげで回復に向かっております。
しかし、順子代表の胆道にまだ胆石が残っているそうです。そのため、6月23日より三日間ほど再入院し、内視鏡で胆石を除去する予定です。
それでも、大掛かりな手術ではなく、すぐに退院できる(はずです)ので、順子代表本人も私もさほど心配しておりません。
ところで、今回の順子代表の病気を機に、あらためて私の『直観-NDM(現場主義意思決定)研究』にも力が入ってきました。
当ブログ記事でもたびたび紹介してきましたが、現在、私は2大研究プロジェクトを抱えております。
1.「北辰会方式-NDM研究プロジェクト」
2.「人-人工知能(AI)研究プロジェクト」
です。
1の「北辰会」とは、鍼灸の大家であられる藤本蓮風会長が創始された鍼灸学術団体です。北辰会方式とは、その団体が独自に行っております鍼灸理論および手法のことです。
現在、北辰会学術部の藤本新風代表、竹下有先生らとベテラン鍼灸師の直観と論理的思考など、認知メカニズムについて共同研究を行わせていただいております。
さらに将来的な構想として、最新認知トレーニング理論にもとづく鍼灸師養成プログラムを開発してまいりたいと思っております。
2は、すでに欧米で行われている研究テーマです。しかし、日本ではAI研究そのものが後手に回っており、また、NDMに関する研究が国内で広く知られておらず、さらにNDMがAI研究にまったく活かされていない実情があります。
そのため、日本では日常生活から遊離したAIが開発されているのが現状です。こうした現状を改善するため、スカイビジネスではこのような研究も行っているわけです。
さて、1の鍼灸師と、2の人工知能はまったく関係がないようように思われるかもしれません。
それでもこれら二つの研究プロジェクトは、「人間(とくにエキスパートや熟練者)の思考」と「機械の思考」を考察するという点で、底辺でつながっているといえます。
ズバッと結論をいえば、「唯物論的機械論(および二元論)」と「生気論(一元論)」の比較検証ということになります。
直観とは、脳の働きというよりも、心の働きと考えるべきで、唯物論的機械論が支配的な西洋医学よりも、生気論の東洋医学に近い考え方であるといえます。
数年前、私は、偶然にも自分の専門とするNDMが、北辰会方式の考え方と極めて似ている、と気がついたのです。いや、東洋医学である北辰会鍼灸から「心の働き」について学ぶことが多いと思っております。
そして、最近、順子代表が病で倒れて西洋医学と東洋医学の治療を受けることで、両者の「病の診方」、もっといえば「ものの観方(=ものごとの認識方法)」の違いを身をもって学んだのです。
今週から、シリーズで自分が気がついたことの一部を当ブログで紹介していきたいと思います。
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